訪問看護の オンコールは、 実際どれくらい 鳴るのか——当番は 月4〜8回、 出動は 月0〜2回が 約75%|夜中に 呼ばれるのが 不安な 人へ、 数字と 現場の 実感で 答えます

Summary
「訪問看護に興味はあるけれど、オンコールが不安で」。転職を考える看護師から、最も多く聞かれる声です。夜中に何度も呼ばれるのではないか、翌日の勤務に響くのではないか。実際のところ、どうなのか。厚生労働省の調査では、実際の出動は月0〜2回が約75%を占め、多くは電話対応だけで解決しています。当番の頻度、鳴る回数、手当の相場、そして負担の少ない職場の見分け方を、数字と現場の実感でお伝えします。
「訪問看護に興味はあるけれど、オンコールが不安で」。転職を考えている看護師さんから、いちばん多く聞かれる声です。
夜中に何度も呼ばれるのではないか。眠れないのではないか。翌日の勤務に響くのではないか。私も訪問看護に移る前、同じことを心配していました。
実際のところ、どうなのか。今日は、オンコールの実態を、公的な調査の数字と、現場の実感の両方からお伝えします。不安をあおるつもりも、きれいごとで塗り固めるつもりもありません。数字を知れば、判断できることがあると思うのです。
オンコールとは、どういう仕組みか
まず、仕組みを確認しておきましょう。
オンコールとは、利用者さんの急な状態の変化に備えて、夜間や休日に待機する体制のことです。担当の看護師が専用の携帯電話を持ち、利用者さんやご家族からの連絡に応じます。事業所に泊まり込むわけではなく、自宅で過ごしながら待機します。
電話を受けたら、まず状況を聞き取ります。相談だけで解決することもあれば、必要と判断すれば緊急訪問に向かいます。24時間対応体制加算を算定しているステーションでは、この体制が欠かせません。
当番は、月に何回まわってくるのか
いちばん気になるのが、当番の頻度でしょう。
一般的には、月4回から8回程度になることが多いようです。ステーションに所属する看護師の人数によって変わります。スタッフが多ければ、一人あたりの回数は減ります。
事業所によって差は大きく、平均月2回から3回というステーションもあります。1日担当した後に数日空くこともあれば、何日か連続で当番になることもあり、シフトの組み方はまちまちです。
体制も、1人体制のところと、メインとサブの2人体制をとっているところがあります。2人体制なら、自分のほかにもう一人控えているという安心感がありますが、その分だけ当番の日数が増える可能性もあります。
では、実際に何回鳴るのか
ここからが本題です。当番の日、電話は本当に鳴るのでしょうか。
厚生労働省の資料によれば、平均的な訪問看護ステーションで、緊急訪問の必要がある利用者さんは1割未満です。緊急訪問の回数は、利用者さん1人あたり月に3回ほど。そして緊急訪問が行われる時間帯は、多くが日中で、夜間や深夜のケースは約3割にとどまります。
この数字をもとに試算すると、利用者さんが100人いるステーションで、看護師1人が夜間や深夜に緊急訪問する頻度は、月に0回から2回程度と考えられます。


