訪問看護師の 給料は、 実際いくらか ——平均年収と 手当の 内訳を 公的データで 解説|オンコール 手当は 1回1,000〜3,000円、 平均値より 「内訳」を 見るべき理由

Summary
「訪問看護に移ると、夜勤手当がなくなって給料が下がるのでは」。転職を考える看護師から、よく聞かれる不安です。公的な統計では、看護師全体の平均年収は524万7,200円。では訪問看護師はどうかというと、出典によって約400万円から550万円と、幅が大きく出ます。理由は、事業所ごとの手当の設計に差があるからです。給料の内訳、手取りの目安、そして求人票で見るべき点を、HokanPress編集部が整理します。
「訪問看護に移ると、夜勤手当がなくなって給料が下がるのでは」。転職を考える看護師から、よく聞かれる不安です。
結論から申し上げると、訪問看護師の給料は、思われているほど低くありません。ただし、事業所によって差が大きいという特徴があります。だからこそ、平均値だけを見ても、あまり意味がないのです。
今回は、訪問看護師の給料について、公的な統計をもとに、平均年収、手当の内訳、手取りの目安、そして求人票で確認すべき点まで、整理してお届けします。
まず、看護師全体の水準を確認する
比較の土台として、看護師全体の数字を押さえておきましょう。
厚生労働省の令和7年賃金構造基本統計調査によれば、看護師の平均年収は524万7,200円です。平均年齢は42.1歳。内訳は、月収が36万6,000円、ボーナスが85万6,000円となります。この月収には、夜勤手当や時間外手当、通勤手当などの各種手当が含まれます。
ここから税金と社会保険料が引かれるため、手取りの年収は、およそ394万円から420万円。手取りの月収でいえば、26万円から28万円ほどが目安になります。
なお、前年の令和6年の調査では、平均年収は519万7,000円でした。看護師の給与水準は、緩やかに上昇しています。
訪問看護師の年収は、幅が大きい
では、訪問看護師はどうでしょうか。ここで、正直にお伝えすべきことがあります。訪問看護師の平均年収は、調査や出典によって、数字がかなり異なるのです。
求人データと公的統計をもとに約510万円と推計する調査があります。一方で、およそ400万円から550万円という幅で示す解説もあり、地域によっては400万円から450万円が目安とされることもあります。以前の記事で紹介した日本看護協会の調査では、訪問看護師が約549万円という数字も出ています。
なぜ、これほど幅が出るのか。理由は明快です。訪問看護の給料は、基本給に加えて、オンコールや訪問件数に応じた手当で構成されており、その設計が事業所ごとに大きく違うからです。同じ地域の、同じ経験年数の看護師でも、勤める事業所によって年収が変わる。それが、この業界の実情です。
つまり、平均値を眺めるより、給料が何で構成されているかを理解するほうが、はるかに役に立ちます。
内訳① 基本給 ── 収入の土台
まず、収入の土台となる基本給です。
一般的には、月給で25万円から40万円程度、年収では300万円から480万円前後が多いとされます。法人の規模や地域、経験年数によって差が出ます。訪問看護の経験者には、初任給で30万円以上が提示されることもあります。


