訪問看護の オンコール| 手当の 相場・回数の 実態・労務リスクと 体制づくり
訪問看護のオンコールを実データで。当番と出動の回数、手当の相場(公的データと業界相場の差)、待機時間に残業代を命じた裁判例、年収549万円の中身、向き不向きと病院勤務との比較まで、看護師と経営者の両面から実際に運営する編集部が解説します。
このガイドで分かること
訪問看護のオンコールは、転職を考える看護師が最も不安に挙げ、経営者にとっては手当・労務・離職が絡む体制の問題です。厚生労働省の調査では、当番は月4〜8回、実際の出動は月0〜2回が約75%で、多くは電話対応で解決しています。手当の水準を示す公的な統計はなく、日本看護協会の2024年度調査では、訪問看護ステーションのオンコール待機の手当が1回平均2,233円、緊急出動が平均1,791円でした。一方で、待機時間を労働時間と認めて残業代約990万円の支払いを命じた裁判例もあり、「手当を払っていれば足りる」とは限りません。
本特集では、回数と手当の実態、年収549万円(日本看護協会調査)の中身と「夜勤手当のない給与」、労務リスクと体制づくり、向き不向き、病院勤務との比較まで、実際に訪問看護ステーションを運営する編集部が解説します。当メディアのオンコール手当実態調査(匿名・7問)にもご協力ください。
訪問看護のオンコールは、実際どれくらい鳴るのか——当番は月4〜8回、出動は月0〜2回が約75%|夜中に呼ばれるのが不安な人へ、数字と現場の実感で答えます
「訪問看護に興味はあるけれど、オンコールが不安で」。転職を考える看護師から、最も多く聞かれる声です。夜中に何度も呼ばれるのではないか、翌日の勤務に響くのではないか。実際のところ、どうなのか。厚生労働省の調査では、実際の出動は月0〜2回が約75%を占め、多くは電話対応だけで解決しています。当番の頻度、鳴る回数、手当の相場、そして負担の少ない職場の見分け方を、数字と現場の実感でお伝えします。
訪問看護オンコール手当は待機1回平均2,233円、緊急出動1,791円|訪問看護師の本音と経営者が見直すべき体制
日本看護協会の2024年度の調査では、訪問看護ステーションのオンコール待機の手当は1回平均2,233円、緊急出動は平均1,791円でした。月の担当回数や手当の額は事業所により大きく異なります。24時間対応体制加算の要件も踏まえ、経営者が見直すべき体制をHokanPress編集部が整理しました。
訪問看護オンコール待機に、残業代990万円の支払い命令——訪問看護の労務管理が抱える最大のリスク|手当を払っていれば足りるとは限らない、三つの判断要素
訪問看護ステーションの看護師がオンコール待機の時間を労働時間だと主張した裁判で、裁判所は残業代約990万円と付加金約783万円の支払いを命じました。オンコール手当を支給していれば足りる、という理解は危うい。待機中の拘束の度合いによっては、割増賃金の支払い義務が生じます。移動時間や記録の時間も同様です。訪問看護の労務管理が抱える最大のリスクを、判例と厚生労働省の判断要素から分析します。
訪問看護訪問看護師の年収は549万円——病院より高いのか、低いのか|日本看護協会調査で読む「夜勤手当のない給与」の中身と、オンコール1回2,233円の現実
訪問看護師の年収は平均549万8,716円。日本看護協会の2024年度調査の数字です。病院より高いという話も、夜勤がないから低いという話も、どちらも聞きます。どちらが本当なのでしょうか。基本給、手当、賞与、オンコール、時間外。給与明細の項目ごとに調査の数字を並べ、病院から訪問看護へ移るときに何が増えて何が減るのかを、私自身の経験も交えて整理します。2026年に入った処遇改善加算の話も含めます。
訪問看護訪問看護に向いている人、向いていない人——求人サイトが書かない適性の話|潔癖症とオンコールは正直きつい。それでも「向いていない」の多くは環境で変わる
「私は訪問看護に向いているでしょうか」。転職を考える看護師から、いちばん多く聞かれる問いです。求人媒体の記事は、たいてい前向きな答えで終わります。けれど正直に言えば、この仕事には合う合わないが確かにあります。一人で判断する重さ、他人の家に上がるということ、オンコールの緊張。向いている人と向いていない人の条件を率直にお伝えしたうえで、その多くが環境と訓練で変わる理由もお話しします。
訪問看護訪問看護師と病院看護師、どっちが楽で、どっちが大変?——両方を経験した私が、正直に比較します|夜勤かオンコールか、チームか一人か
「訪問看護と病院、どっちが楽なの?」「どっちが大変?」。看護師の方から、よくこう聞かれます。私は急性期の病院で数年働いたあと、訪問看護に移ったので、両方の現場を自分の体で知っています。先に結論を言えば、「どちらが楽」とは簡単には言えません。両方に、違う種類の大変さと、違う種類の魅力があるからです。勤務時間、仕事の内容、身体と心の負担、給料、教育、やりがい。両方を経験した立場から、正直に比較します。
よくある質問
オンコールは月に何回、実際にどれくらい鳴りますか?
厚生労働省の調査では当番は月4〜8回、実際の出動は月0〜2回が約75%で、多くは電話対応で解決しています。→ オンコールは実際どれくらい鳴るのか
オンコール手当の相場はいくらですか?
公的な統計はありません。日本看護協会の2024年度調査では、訪問看護ステーション勤務者のオンコール待機の手当は1回平均2,233円、電話対応は609円、緊急出動は1,791円でした(オンコール手当は待機1回平均2,233円、緊急出動1,791円)。事業所ごとの設計差が大きいのが実態です。給与全体の内訳は訪問看護師の給料相場で解説しています。
オンコール手当を払っていれば残業代は不要ですか?
待機中の拘束の度合いによっては、待機時間が労働時間と認められ割増賃金の支払い義務が生じます。残業代約990万円と付加金約783万円の支払いを命じた裁判例があります。→ オンコール待機に残業代990万円の支払い命令
オンコールがある訪問看護の年収は病院より低いのですか?
日本看護協会の2024年度調査では訪問看護師の平均年収は549万8,716円。夜勤手当がない代わりに何が増え何が減るのかを給与明細の項目ごとに整理しています。→ 訪問看護師の年収は549万円





