訪問看護の費用はいくら?自己負担を早わかり——1割負担なら1回あたり数百円〜3,000円程度|医療保険・介護保険の違い、交通費、高額療養費までQ&Aで解説

Summary
「家族に訪問看護を頼みたいけれど、毎月いくらかかるの?」——利用を考えるとき、いちばん気になるのが費用です。訪問看護の自己負担は、1割負担の方でおおむね1回あたり数百円から3,000円程度。ただし、医療保険か介護保険か、訪問時間、加算、交通費などで変わります。この記事では、費用の決まり方、負担を軽くする制度、見積もりの取り方まで、よくある疑問にQ&A形式でわかりやすくお答えします。
「親に訪問看護を頼みたいけれど、毎月いくらかかるのだろう」。訪問看護の利用を考えるとき、多くのご家族が、まずこの費用のことで不安を感じます。
訪問看護の料金は、医療保険と介護保険のどちらを使うか、訪問の時間、そして事業所ごとの条件によって変わるため、「一律でいくら」とは言いにくいのが実情です。ただ、おおよその目安と、費用の決まり方の仕組みを知っておけば、過度に不安になる必要はありません。
この記事では、訪問看護の費用について、よくある疑問に、Q&A形式でお答えしていきます。まずは全体像をつかんでいただければと思います。
Q1. 訪問看護の費用は、結局いくらくらいかかりますか?
まず、いちばん知りたい目安からお答えします。
自己負担が1割の方の場合、訪問看護の費用は、1回あたり、おおむね数百円から3,000円程度が目安とされています。多くのケースは、1回あたり数百円から1,000円台に収まります。
ただし、この金額は、あくまで目安です。実際の費用は、次のような要素で変わります。医療保険を使うか、介護保険を使うか。1回の訪問が何分か。その方の自己負担割合が何割か。特別な管理や加算がつくかどうか。事業所の所在地(地域によって単価が異なります)。そして、交通費などの保険外の費用がかかるかどうか。
「1回あたり」の負担はそれほど大きくなくても、週に何回も、あるいは毎日利用すれば、当然、月の合計は増えていきます。まずは「1回あたりの目安」を押さえ、そのうえで「月にどのくらいの頻度で使うか」をかけ合わせて考えるのが、費用を見積もるコツです。
Q2. なぜ、費用が人によって違うのですか?
訪問看護の費用が人によって違う、いちばん大きな理由は、「使う保険が違う」ことです。
訪問看護は、医療保険と介護保険、二つの制度のどちらかを使って利用します。そして、どちらの保険が適用されるかは、利用する方の状態によって決まります。おおまかには、要介護・要支援の認定を受けている方は介護保険が優先され、そうでない方や、末期がん・難病など一定の状態にある方は医療保険が使われます。
医療保険と介護保険とでは、料金の計算の仕方そのものが異なります。そのため、同じ「訪問看護」でも、どちらの保険を使うかで、費用の出方が変わってくるのです。
加えて、自己負担の割合も、人によって違います。この割合が、1割の人と3割の人とでは、支払う金額が3倍変わります。次の質問で、それぞれ詳しく見ていきましょう。
Q3. 「介護保険」で使う場合、費用はどう決まりますか?
介護保険を使う場合、1回あたりの料金は、次の計算で決まります。
「サービスの単位数」に、「地域ごとの単価(1単位あたりおおよそ10円から11円)」をかけて、さらに「自己負担の割合(1割から3割)」をかける。これが、1回あたりの自己負担額です。
「単位数」は、誰が訪問するか(看護師か、理学療法士などか)、そして訪問の時間の長さによって、段階的に定められています。20分未満、30分未満、30分以上60分未満、60分以上90分未満、というように、時間が長くなるほど単位数(=料金)も上がる仕組みです。また、訪問看護ステーションから訪問する場合と、病院や診療所から訪問する場合とでも、単価が異なります。夜間や早朝、深夜の訪問には、割増もあります。


