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2040年問題と訪問看護|厚労省検討会が示す看護職員の養成・確保の未来と業界が直視すべき長期課題

HokanPress編集部 · 2026年6月29日
厚生労働省で「2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」と「医療関係職種の安定的な養成・確保に関する検討会」が始まりました。2040年は高齢者人口がピークを迎え、医療・介護需要が最大化する一方で、労働力人口は減少する「2040年問題」の節目です。訪問看護業界はこの長期課題にどう向き合うべきか、HokanPress編集部が整理しました。

日本社会が直面する最大の構造問題が「2040年問題」です。

2040年は、団塊ジュニア世代(1971〜1974年生まれ)が65歳以上の高齢者となり、高齢者人口がピークを迎える年です。85歳以上の超高齢者層が急増し、医療・介護需要が最大化する一方で、現役世代の労働力人口は急速に減少する——日本社会全体の持続可能性が問われる節目の年として、政策・経済・医療のあらゆる領域で議論が進められています。

訪問看護業界も、この2040年問題から無縁ではありません。むしろ、地域医療の最前線として、最も大きな影響を受ける業界の一つです。看護師の絶対数不足、地域偏在、専門性の高度化、多職種連携の深化——これらすべてが、2040年に向けて急速に課題化しています。

こうした中、厚生労働省では「2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」と「医療関係職種の安定的な養成・確保に関する検討会」が始動しました。日本看護協会の機関紙でも取り上げられているこれらの検討会は、2040年に向けた看護師確保の議論の中核となるものです。

本記事では、2040年問題の構造、訪問看護業界への影響、厚労省検討会の議論の方向性、そして業界が今から準備すべき長期戦略について、HokanPress編集部が整理します。「3年後」「5年後」を超えた「15年後」を見据える視点が、これからの業界関係者に求められます。

なお、本記事に記載する内容は、現在進行中の議論の整理であり、確定情報ではありません。最新の情報は、厚生労働省・日本看護協会等の公式発表でご確認ください。

2040年問題の基本構造

まず、2040年問題の基本構造を整理します。

2040年に何が起きるか

2040年は、日本社会の構造的転換点として位置づけられています。

2040年の主な構造変化:

  • 高齢者人口のピーク(約3,920万人と推計)
  • 85歳以上人口の急増
  • 団塊ジュニア世代の高齢化
  • 現役世代人口の急速な減少
  • 認知症高齢者の増加

これらが同時進行することで、社会全体の構造が大きく変化します。

医療・介護需要の最大化

2040年は、医療・介護需要が最大化する時期です。

需要拡大の構造:

  • 入院医療需要の継続的増加
  • 在宅医療需要の急増
  • 看取り需要の最大化
  • 認知症ケア需要の拡大
  • 多疾患併存への対応

「いま以上」の医療・介護提供体制が、社会的に求められる時代です。

労働力人口の減少

一方、労働力人口は急速に減少します。

労働力減少の構造:

  • 生産年齢人口(15〜64歳)の継続的減少
  • 医療・介護分野での人材不足
  • 看護師確保の構造的困難
  • 地域偏在の深刻化
  • 国際的人材獲得競争

「需要増加」と「供給減少」の両面から、医療・介護システムが圧迫される構造です。

社会保障費の増大

社会保障費の増大も、2040年問題の重要な側面です。

費用増大の要素:

  • 医療費の継続的増加
  • 介護費の急速拡大
  • 年金給付の維持
  • 現役世代の負担増
  • 持続可能な制度設計の困難

「社会保障の持続可能性」そのものが、政策の最重要課題となっています。

地域格差の拡大

地域格差の拡大も、2040年問題の特徴です。

地域格差の構造:

  • 都市部と地方の医療資源格差
  • 中山間地域・離島の医療提供困難
  • 過疎地域での看護師不足
  • 都市部での需要集中
  • 地方の医療機関減少

「地域差」が、2040年に向けてさらに拡大する見通しです。

訪問看護業界への影響

2040年問題は、訪問看護業界に大きな影響を及ぼします。

影響1: 需要の急速な拡大

訪問看護需要は、2040年に向けて急速に拡大します。

需要拡大の構造:

  • 在宅医療への政策的シフト
  • 病院倒産・縮小による在宅シフト加速
  • 看取り需要の最大化
  • 多疾患併存利用者の増加
  • 認知症ケア需要の拡大

「需要が増えるのに人材は減る」という構造的矛盾が、業界に突きつけられています。

影響2: 看護師確保の構造的困難

看護師確保は、2040年に向けて構造的困難が深刻化します。

困難の構造:

  • 看護師全体の絶対数不足
  • 訪問看護経験者の希少化
  • ベテラン看護師の引退
  • 新規入職者の限定的増加
  • 採用コストの継続的高騰

「人材確保」が、業界の最大の経営課題として固定化します。

影響3: 地域偏在の深刻化

地域偏在の深刻化も、訪問看護業界への影響です。

偏在の構造:

  • 都市部への看護師集中
  • 地方・過疎地での看護師不足
  • 中山間地域での提供困難
  • 離島での体制維持困難
  • 地域包括ケアの地域差

「住む地域によって受けられる訪問看護の質が変わる」という事態が、現実化する可能性があります。

影響4: 専門性の高度化要求

訪問看護に求められる専門性は、急速に高度化します。

高度化の要素:

  • 医療依存度の高い利用者への対応
  • 看取り期の医療技術
  • 認知症ケアの専門性
  • 精神科訪問看護の充実
  • ICT・AIの活用能力

「現在の専門性」だけでは、2040年の業務に対応できない可能性があります。

影響5: 経営の持続可能性への圧迫

経営の持続可能性も、構造的に圧迫されます。

圧迫の構造:

  • 人件費の継続的上昇
  • 看護師確保コストの高騰
  • 業務負担の増大
  • 制度的支援の限界
  • 業界の二極化加速

「経営できる訪問看護ステーション」と「できないステーション」の差が、2040年に向けて固定化していく見通しです。

厚労省検討会の議論の方向性

ここから、厚労省で始まった検討会の議論の方向性を整理します。

「2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」

この検討会は、2040年問題への直接的対応として始動しました。

検討会の主な議論テーマ:

  • 看護師養成体制の見直し
  • 看護師確保策の強化
  • 多様な働き方の推進
  • 専門性向上の体系化
  • 地域偏在への対応

業界団体・教育機関・行政・関係者が参加し、長期的な視点での議論が進められます。

「医療関係職種の安定的な養成・確保に関する検討会」

並行して、医療関係職種全体の養成・確保を議論する検討会も始まっています。

検討会の対象範囲:

  • 看護師
  • 医師
  • 薬剤師
  • リハビリ職
  • その他医療関係職種

「看護師単独」ではなく「医療関係職種全体」の視点での議論が、特徴です。

議論の主要論点

検討会で予想される主要論点を整理します。

主要論点:

  • 看護師基礎教育の高度化
  • 准看護師制度の見直し
  • 多様な就業形態への対応
  • 看護師の社会的地位向上
  • 国際的な人材交流

「短期的な対応」だけでなく「長期的な制度設計」が議論の中心となります。

看護師基礎教育の高度化

看護師基礎教育の高度化は、重要な議論テーマです。

高度化の方向性:

  • 大学4年制看護教育への一本化
  • 大学院教育の充実
  • 専門性の体系化
  • 国際標準への対応
  • 多職種教育との連携

「看護師教育のレベルアップ」が、業界全体の質的向上に直結します。

准看護師制度の見直し

准看護師制度の見直しも、継続的な議論テーマです。

見直しの方向性:

  • 高等学校衛生看護科での准看護師養成停止
  • 既存准看護師のキャリア継続支援
  • 看護師への移行促進
  • 制度的整合性の確保
  • 段階的な見直し

日本看護協会は継続的に「准看護師養成の停止」を要望しており、この議論が本格化する可能性があります。

訪問看護業界への政策的含意

検討会の議論が、訪問看護業界にどのような政策的含意を持つかも整理します。

含意1: 訪問看護への重点配分

2040年に向けて、訪問看護への政策的重点配分が予想されます。

重点配分の方向性:

  • 在宅医療体制への財政支援
  • 訪問看護師確保策の強化
  • 機能強化型への評価充実
  • 多職種連携の制度的支援
  • ICT・DXへの投資

「地域医療の中核」としての訪問看護への政策的位置づけが、強化される方向性です。

含意2: 専門性評価の体系化

専門性評価の体系化も、政策的方向性です。

体系化の要素:

  • 認定看護師の養成拡大
  • 専門看護師の充実
  • 特定行為研修の普及
  • 教育機関の整備
  • 業界団体との連携

「学べる看護師」「学んだ看護師が評価される」業界へ、確実に進化する方向性です。

含意3: 多様な働き方の制度化

多様な働き方も、制度的に推進されます。

推進の方向性:

  • 短時間勤務制度の充実
  • 直行直帰制度の標準化
  • リモートワークの活用
  • 副業・兼業の容認
  • ライフステージへの配慮

「柔軟な働き方」を選択できる業界へ、制度面での支援が進む見通しです。

含意4: 国際的な人材活用

国際的な人材活用も、長期的な政策方向です。

活用の方向性:

  • 外国人看護師の受け入れ
  • EPA協定の活用
  • 国際看護学会との連携
  • 多文化看護の推進
  • 日本モデルの国際発信

「日本国内だけ」ではなく「国際的視点」での人材戦略が、議論されています。

含意5: 地域包括ケアの深化

地域包括ケアの深化も、政策的方向性です。

深化の要素:

  • 多職種連携の制度化
  • 地域医療構想との整合
  • 在宅医療体制の整備
  • 看取り体制の充実
  • 認知症対応の強化

「単独職種」ではなく「地域全体」での体制構築が、進められます。

訪問看護経営者が今から準備すべき長期戦略

2040年問題への対応として、経営者が今から準備すべき長期戦略を整理します。

戦略1: 機能強化型の早期取得

機能強化型訪問看護管理療養費の早期取得は、2040年への基本戦略です。

取得の意義:

  • 経営基盤の安定化
  • 看護師確保の競争力
  • 専門性の体系的発揮
  • 連携先からの評価
  • 2027年改定での評価強化への対応

「機能強化型を取得しているか」が、2040年への生存の前提条件となる見通しです。

戦略2: 看護師の長期育成

看護師の長期育成も、極めて重要な戦略です。

育成の方向性:

  • 認定看護師の養成
  • 専門看護師の養成
  • 特定行為研修修了者の養成
  • 管理職層の育成
  • 後継者育成

「採用」だけでなく「育成」への投資が、長期的な経営基盤を支えます。

戦略3: ICT・DX投資の本格化

ICT・DX投資の本格化も、2040年への必須戦略です。

投資の対象:

  • 訪問看護記録システム
  • ケアプランデータ連携システム
  • D to P with N対応環境
  • AI支援ツール
  • セキュリティ対策

「ICT投資できない事業所は2040年に存続できない」可能性が高い構造です。

戦略4: 多職種統合型への進化

多職種統合型への進化も、長期戦略の一つです。

進化の方向性:

  • 看多機への展開
  • 訪問介護との連携
  • 訪問薬剤師との協働
  • 訪問リハビリとの連携
  • 法人内多職種統合

「訪問看護単独」から「多職種統合型」への進化が、業界の長期方向性です。

戦略5: 地域での位置づけ確立

地域での位置づけ確立も、不可欠な長期戦略です。

位置づけの要素:

  • 地域包括ケアでの中核機能
  • 連携先関係の戦略的構築
  • 地域住民への認知向上
  • 自治体との関係構築
  • 業界団体での発言力

「地域に必要とされる訪問看護」としての位置づけ確立が、2040年への生存条件です。

看護師個人としての長期キャリア戦略

看護師個人としての2040年への長期キャリア戦略も整理します。

戦略1: 専門資格の段階的取得

専門資格の段階的取得は、長期キャリアの基本戦略です。

取得の方向性:

  • 看護師経験5年で認定看護師を検討
  • 経験10年以上で専門看護師を検討
  • 特定行為研修の早期受講
  • 認知症ケア専門士等の関連資格
  • 継続的な学習

「2040年に向けて、自分の専門性を体系的に高める」視点が、キャリアの軸となります。

戦略2: 多様な経験の積み上げ

多様な経験の積み上げも、長期キャリアの強みとなります。

経験の方向性:

  • 病棟・訪問看護の両方
  • 専門領域の経験
  • 管理職経験
  • 教育・研究経験
  • 多職種連携経験

「単一の経験」ではなく「多様な経験」が、2040年の業界での価値を高めます。

戦略3: ICTスキルの継続的向上

ICTスキルの継続的向上も、必須の戦略です。

スキルの内容:

  • 訪問看護記録システムの活用
  • ケアプランデータ連携の理解
  • D to P with Nへの対応
  • AI支援ツールの使いこなし
  • データ分析の基礎

「ICTを使える看護師」と「使えない看護師」の差が、2040年に向けて拡大します。

戦略4: ライフステージとの調和

ライフステージとの調和も、長期キャリアの重要要素です。

調和の方向性:

  • 結婚・出産・育児との両立
  • 親・配偶者の介護との両立
  • 自身の健康管理
  • セカンドキャリアの準備
  • 老後の生活設計

「仕事だけの人生」ではなく「人生全体の中の仕事」として、キャリアを設計する視点が大切です。

戦略5: 業界全体への参加

業界全体への参加も、長期キャリアの強みです。

参加の方向性:

  • 業界団体への加入
  • 政策提言への参加
  • メディアでの発信
  • 学会・研究会への参加
  • 後進への指導

「業界の一員」として活動することが、自分自身のキャリアと業界全体の発展の両方を支えます。

業界全体への展望

2040年問題への対応の中で、訪問看護業界全体への展望も整理します。

展望1: 業界の質的レベルアップ

業界全体の質的レベルアップが、2040年に向けて進みます。

質的向上の方向性:

  • 機能強化型ステーションの拡大
  • 専門特化型の確立
  • 多職種統合型の進展
  • ICT・DXの本格普及
  • 国際標準への対応

「2026年の業界」と「2040年の業界」は、大きく異なる姿となる見通しです。

展望2: 集約化と多様化の同時進行

業界の集約化と多様化が同時進行します。

同時進行の構造:

  • 大規模法人グループの形成
  • 専門特化型の細分化
  • M&Aの活発化
  • 投資ファンドの参入
  • 地域連携モデルの確立

「業界の構造」そのものが、2040年に向けて再編成される見通しです。

展望3: 看護師の社会的地位向上

看護師の社会的地位向上も、業界の重要な展望です。

向上の方向性:

  • メディアでの注目継続
  • 行政での重視
  • 国民の認知拡大
  • 専門性の評価
  • 国際的な認知

「看護師という仕事の社会的価値」が、2040年に向けて確立される方向性です。

展望4: 国際的な日本モデルの発信

国際的な日本モデルの発信も、業界の長期展望です。

発信の方向性:

  • 高齢化先進国としてのモデル
  • 在宅医療の世界的事例
  • 看取り文化の発信
  • 多職種連携の標準化
  • 国際看護学会での発表

「日本の訪問看護」が、世界の高齢化社会のモデルとなる可能性が広がっています。

展望5: 訪問看護の社会的価値の確立

最終的に、訪問看護の社会的価値が確立される展望です。

確立の要素:

  • 地域医療の中核機能
  • 日本の医療制度の支柱
  • 看取り文化の担い手
  • 高齢化社会のインフラ
  • 国際的な信頼

「訪問看護がなければ日本の医療は成立しない」という社会的認知が、2040年に向けて確立されていく見通しです。

経営者・看護師として持つべき視点

2040年問題に向き合う経営者・看護師として、持つべき視点を整理します。

視点1: 長期視点の重要性

長期視点の重要性は、これからの最も重要な視点です。

長期視点の要素:

  • 3年・5年・10年・15年後を見通す
  • 業界全体の動向を踏まえる
  • 国際的な視点
  • 社会構造の変化
  • 制度の長期方向性

「目の前の数字」だけでなく「長期的な方向性」を見る視点が、経営とキャリアの質を高めます。

視点2: 業界全体への参画

業界全体への参画も、不可欠な視点です。

参画の方向性:

  • 業界団体への加入と活動
  • 政策提言への参加
  • グッドプラクティスの共有
  • メディアでの発信
  • 後進への指導

「業界の未来を作る一員」としての自覚が、これからの業界関係者に求められます。

視点3: 制度動向の継続的把握

制度動向の継続的把握も、重要な視点です。

把握の方向性:

  • 厚生労働省の公式発表
  • 業界団体の発信
  • 業界メディアの記事
  • 同業者ネットワーク
  • 専門家からの情報

「決まってから対応」ではなく「決まる前から把握」が、経営とキャリアの差別化を生みます。

視点4: 投資と回収の長期視点

投資と回収を長期視点で見る姿勢も大切です。

長期視点の投資:

  • 看護師教育への投資
  • ICT・DXへの投資
  • 機能強化型取得への投資
  • ブランド構築への投資
  • 関係構築への投資

「短期的なコスト」を「長期的な投資」として捉え直す視点が、これからの経営とキャリアを支えます。

視点5: 訪問看護の本質への確信

最後に、訪問看護の本質への確信を持つ視点です。

本質の確認:

  • 利用者・家族への深い貢献
  • 地域社会への不可欠な役割
  • 看護師の専門性の発揮
  • 日本の医療の支柱
  • 国際的な価値

「制度の細部」に翻弄されず、「訪問看護の本質的価値」を信じる姿勢が、長い時代を生き抜く基盤となります。

まとめ

2040年問題は、日本社会全体の構造的転換期であり、訪問看護業界にとって最大の長期課題です。高齢者人口のピーク、医療・介護需要の最大化、労働力人口の減少、社会保障費の増大、地域格差の拡大——5つの構造変化が、業界に大きな影響を及ぼします。

訪問看護業界への影響として、需要の急速な拡大、看護師確保の構造的困難、地域偏在の深刻化、専門性の高度化要求、経営の持続可能性への圧迫——5つの影響が、業界の前提を変えていきます。

厚生労働省の「2040年に向けた看護職員の養成・確保の在り方に関する検討会」「医療関係職種の安定的な養成・確保に関する検討会」が始動し、看護師基礎教育の高度化、准看護師制度の見直し、多様な働き方の制度化、国際的な人材活用、地域包括ケアの深化——5つの方向性で議論が進められています。

経営者が今から準備すべき長期戦略として、機能強化型の早期取得、看護師の長期育成、ICT・DX投資の本格化、多職種統合型への進化、地域での位置づけ確立——5つの戦略を、自ステーションの実情に応じて着実に進めることが求められます。

看護師個人としての長期キャリア戦略として、専門資格の段階的取得、多様な経験の積み上げ、ICTスキルの継続的向上、ライフステージとの調和、業界全体への参加——5つの戦略で、2040年に向けた自分自身のキャリアを設計することが大切です。

業界全体への展望として、質的レベルアップ、集約化と多様化の同時進行、看護師の社会的地位向上、国際的な日本モデルの発信、訪問看護の社会的価値の確立——5つの展望が、業界の未来を方向づけます。

経営者・看護師として、長期視点の重要性、業界全体への参画、制度動向の継続的把握、投資と回収の長期視点、訪問看護の本質への確信——5つの視点を持って、2040年に向けた業界の発展に貢献していくことが、これからの時代に求められる本質的な姿勢です。

「3年後の経営」「5年後のキャリア」を超えて、「15年後の業界」を見据える視点が、これからの訪問看護関係者に求められます。2040年は遠い未来ではなく、今からの15年で確実に到来する現実です。今日からの一歩一歩の積み重ねが、2040年の業界と自分自身を作っていきます。

なお、本記事に記載した内容は、現在進行中の検討会議論の整理であり、確定情報ではありません。最新の情報は、厚生労働省、公益社団法人日本看護協会、一般社団法人全国訪問看護事業協会、公益財団法人日本訪問看護財団等の公式発表でご確認ください。HokanPress編集部では、訪問看護業界の長期的なテーマについて、引き続き発信してまいります。

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